予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

クラシック展望③

読了までの目安時間:約 2分

 

牝馬路線は当初から確定的だった。
フラワーCから強い馬も出てきたが、レッドリヴェールに函館で10秒近く差をつけられたわけで…。故に、皐月賞→オークスのローテを選択したのか。
無理に仕上げなければ、まだまだ伸びていきそうな素材だろう。

本流路線は平穏そのもの。
牡牝両GⅠ好走馬は、一叩きのトライアルで1番人気に推され、まあ予想された通りの競馬をして力を示した。
それに追随するグループも概ね順調な仕上がりをみせたことで、上位の限られた馬の争いという展望となった。

一応、急進勢力からは若葉S勝ちのアドマイヤゼウスに期待。父の雪辱を果たしたことと同時に、ウインフルブルームという基準馬にきっちり先着している点を最大限評価すれば、展開ひとつでの穴狙いの鉄則に敵う存在だ。
ミヤジジャスパーのアルメリア賞は強かった。阪神組2頭の動向には注視したい。
牝馬ではアスコルティの2勝目があっさりだったし、裏路線からのドカンもある。

イスラボニータ、ハープスターの序列トップは、実績を重視すれば妥当か。
ただ、抜けて強いハープスターがいる牝馬路線に対し、牡馬の場合は主力級の直接対決の数がかなり少なかったせいもあって、不確定要素は満載。
第一冠が互いの勝負レース。
蛯名v.s.その他の社台という視点から考察すれば、牝馬では当然フォーエバーモアが本命格の対抗馬だろう。
トーセンキャプテンは、トライアル好走馬が期待できそうな分、過剰人気が回避されそうで面白いか。

あと、イサベルの未勝利戦圧勝の内容は秀逸。Fコンコルドの一族で、オークス前哨戦で要注目。
両路線とも単穴という気配はしない。

 

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桜花賞展望

読了までの目安時間:約 2分

 

ハープスターのテイクオフを無事見届けることができた。
ハイジャック犯が現れるとも思えない。

彼女の魅力は、直線での圧倒的な加速力。父がみせた捲り脚よりも強烈かもしれない。ある意味では牝馬であり、またベガの父トニービンが持つ最大の持ち味「持続力のある末脚」が補強されたことで、徹底直線勝負型にシフトした印象だ。
決め手が最上級だから、後ろから勝負する。道理で揉まれて味が出ないわけだ。もちろん、現時点ではだが。

ブエナビスタより確信犯的な戦法。
恐らく陣営は、この一貫性を3歳シーズンのメインテーマに決めているはずだ。
京都の2000を使うよりは…。是非とも叩き台にしたい。

フォーエバーモアが、地の利があったとはいえ今年緒戦を、変則開催ながらきっちり人気に応え快勝したことで、改めてJF上位組の資質の高さを証明した。

一方で、女王レッドリヴェールは己との戦いに傾注している様子。
スティンガーとレッドリヴェールの違いを敢えて挙げれば、後者が仕方なくこうしているのに対して、前者はここで全力を出してしまうことを嫌ったため。
休ませてからの一発全力勝負というリスクは想像以上に大きい。
ステイゴールド産駒。いち早く秋を展望してもいいのでは?

トライアルを終えて思ったことは、やっぱりトライアルはトライアルだということ。
ハープスターとフォーエバーモアが、単独での競馬でも強さを見せつけているのに対し、そこを回避したベルカントに敗れたホウライアキコや人気を裏切ったマーブルカテドラルなどは、仕上がり途上も敗因だったか。

逆転の花舞台へ。キーワードは脱却。
クリスマスも逃げ解禁が吉かも。

 

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高松宮記念展望

読了までの目安時間:約 2分

 

ハクサンムーンの今期初戦直前。
その裏で、期待の候補はことごとくオープンクラス快勝後に敗戦を喫し、勢いがなくなってしまってきた。あのロードカナロアでさえ、馬場状態と重賞経験の浅さが災いして人気を裏切ったほど。

リアルインパクトは復調気配だったが、阪神Cを実力で制したとも言えないから取捨難解。
そこで不発に終わったコパノリチャードは、阪急杯を圧勝した。同じ距離で、季節柄馬場差もそれほどではなかったはずなのに0.7差あったから、リチャードがいかに前回凡走していたかが分かる。この勝利で、彼は有力候補の1頭に加わった。
リアルインパクトは、今週末1200適性を見出したい。

シルクロードSは年初からずっと高速馬場だったせいもあって、かなりの好時計決着。2月開催以降でのレースレコードでストレイトガールが快勝したが、平坦巧者であることは間違いなく、ロードカナロア臭もしなくはない。こういうタイプは、陰ながら力をつけて人気になる前に一気に大舞台で…、に期待するより他ないか。

番組の多い短距離準オープンの勝ち馬からも穴候補は毎年のように現れてくるが、路線の整備が進んで、この時期になるともうオープン特別がなくなってしまうから、結局重賞の格を身をもって体験している馬が有利。
なので、阪急杯で出遅れながら大混戦の2番手争いに加わってきたラトルスネークの末脚に脈ありとみた。
それなりの登録頭数になることは予測されるが、コパノリチャードの快走以降、何でもアリ状態の競馬が何となく続く雰囲気もあるから、こういうよくわからない空気感を持つタイプにはちょっと肩入れをしてみたい。

 

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クラシック展望②

読了までの目安時間:約 2分

 

まずは、きさらぎ賞。
ここは勝負のつく一戦ではなかったから、互いにダメージは最小限だったように思う。
競馬が上手いとは言えないバンドワゴンを、巧みなエスコートで幾分ズブめのトーセンスターダムが交わしたという結果から、大舞台で変に細工をして惨めな姿を晒すような愚策が禁じ手であると、きっちりと陣営が把握できたなら、あとは念入りな準備をするまでだ。
ポテンシャルの差は着差分だけ。トーセンの半歩リード。

先日の共同通信杯は、前週のクイーンCでがっつり行きたがっていったものを見事に抑えこんだベテランの手腕も高い期待に繋がった。結局、蛯名騎手は変則開催の重賞を全勝した。
イスラボニータは、負けてはまずい条件を勝ったまでだが、そこは他より1kg重い斤量。55から56ではなく、それが57に変われば、つまりクラシック本番での負担重量と同じというのも強調点。
より自分の形をはっきりさせた感じで、追い込む競馬を選択することは考えにくい。
フォーエバーモアのレースぶりに関しては、序盤こそ危なっかしかったが、脚質面の特性か安定感があった。
お互い、自分から動けるのは大きい。

その他条件組では、新馬勝ちのレッドソレイユと平場ながら好カードの東京1800戦を勝ったロサギガンティアというチーム藤沢の2頭。
あと関西馬から、春菜賞のヤマノフェアリーと渋い梅花賞の勝ち馬ヤマノウィザードは押さえたい。
後者については、負かした相手がもう次戦で2頭も勝っているから要注目。
天の配剤は、人気馬の才能を際立たせたが、負け組の現時点からの軽視も早計すぎる。
あの雪にも、きっと意味があるはずだ。

 

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フェブラリーS展望

読了までの目安時間:約 2分

 

ホッコータルマエが出走してくれば、まず1番人気だろう。
ニホンピロアワーズは、左回りの東海Sを快勝。川崎記念不出走もこちらに回ってくれば不満は出ない。ジャパンカップダート(JCD)ぶっつけ参戦もこのためであろう。

ドバイ遠征の条件を、ホッコータルマエを返り討ちにすることに決めたベルシャザールの陣営にとり、最も待ち望んだレースへ挑戦することとなる。いい休みになったはずだ。
JCDの再戦。ミラクルを成し遂げた意外性のGⅠ馬ワンダーアキュートも、今回出てくれば3度目となる。一つでもタイトルは多く欲しい。
2か月を経て大勢に変化はないというのが実際のところ。
JCDの結果を考慮しつつ、ライバルを厳選した。言わずもがな、王者はホッコータルマエである。

・ベルシャザール
前走は末脚勝負で勝ち切って見せたが、上がりは0.5差しかない。
無論、着差も小さく、左回りに良績が集中している点の方が強調材料。
・ブライトライン
恐らく、17頭とかの登録数でない限り出走の目はない。出て来て欲しいが、根岸S4着は、現在のダート界におけるポジションを示している。
・ゴールスキー
で、こちらは根岸Sを勝って勇躍挑戦という運びになったのだが、ちょっと案外なレースレベルに終始してしまって、大混戦のゴール。
故に、マークの対象となりえないから、自分の競馬をすることに集中できる。
結局は、GⅠ好走馬にしか王者を負かす力はないだろう。

あとこれだけは言っておきたい。ドバイ遠征はあくまで目標。今後このレースの好走馬には、もっと太平洋を渡ってもらいたい。それこそがフェブラリーSの最終形態である。

 

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