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あの京都記念

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ミレニアムイヤーのとある日曜日。
奇跡の3強対決を目撃する暮れの土曜日に、牡馬クラシックでの兄弟弟子対決やその弟弟子のまた弟が初GⅠ制覇を果たした年の2月のこと。
フェブラリーSでウイングアローが優勝し、見事工藤調教師の引退の花道を飾ったその10分前。
キングヘイローの参戦で変に盛り上がった部分もあったが、最初からファンの楽しみは二つで一つのワンセット。

そのもう片方が、パーフェクトゲームの起点となった京都記念である。
個性的な4頭が、この先の輝かしい未来を暗示するかのような走りで多くのファンの期待に応えてみせた。
①テイエムオペラオー
②ナリタトップロード
③ステイゴールド
④ミスズシャルダン

以下ブリリアントロードらが続いた11頭での競馬は、1~5番人気の順で掲示板が埋まる。
主役のオペラオーとトップロードの1kgの斤量差。
(オペラオーにはGⅡ勝利経験がなく、トップロードはGⅠ・GⅡで3連続連対していた)
このレースの好走で弾みをつけて、種牡馬としての道に繋げた2頭。
ステイゴールド 三冠馬と二冠馬を送り込む
(この年の春に初重賞制覇し、翌年に大暴れ)
ミスズシャルダン 少ない産駒の中からサンレイジャスパーが登場

オペラオーがトップロードに着差以上に力の差を見せつけた競馬は、有馬記念の4cm決着に続いてゴールした実績が、そのまま底力と成長力の差を如実に示していると証明する結果となった。

関東馬が強い時代のAJCCにように、この頃から京都記念は時代も変わり、世界基準の前哨戦として昇華してゆく。
そのエポックメイキングの一戦が、2000年の京都記念である。さて、今年は?

 

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