予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

それはSSだから

読了までの目安時間:約 2分

 

サンデーサイレンスの威光は、直仔の世代が活躍していた頃に比べ、質量ともスケールアップし、その強さは増している。
進化を遂げつつ、一方で自然淘汰の流れも作り出し、完全体の選別は日々加速中だ。

2014年上半期に行われた中央のGⅠを直系の孫が完全制圧。無論、史上初の出来事だ。
有馬記念から12戦連続勝利中。
重賞競走に拡大しても、ヴィクトリアマイル以降全てでSSの直系か孫の世代が勝っていて、母父SSのディアデラマドレなど例外的なほど。
AJCC勝ちのヴェルデグリーンなど10頭以上の例外馬はいるのだが、サンデーorキングマンボinというフィルターをかけると、ベルカントとレッドスパーダしか残らないから凄い。

週の単位では、秋華賞をメイショウマンボが制してから9か月間ずっと、毎週のように直系の孫が重賞勝ち馬となり、サンデーの血が入っている馬は、ダノンシャークが富士Sを勝ってから計26回1番人気に応えている。
国内の重賞という括りでは、年末にホッコータルマエが一矢報いた週もあったが、今年はまだ継続中。
母父SSのホウライアキコがデイリー杯2歳Sをレコード勝ちした週から数えると、中央の重賞を都合開催41週連続制覇中なのだ。

言わずもがな、サンデー系による重賞制覇は、プライムステージが1馬人気に応えた札幌3歳Sが最初。ちょうど今から20年前の7月31日のこと。
その後、21世紀の日本競馬を支えこととなる偉大なる中興の祖は、生産者に活力ある血の融合を世界中から集めさせた。それが春のドバイで結実した形として現れたのである。
終焉などとは無縁の季節を、今迎えている。

 

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新馬回顧 5

読了までの目安時間:約 2分

 

開催替わり。馬場悪化の回避は何より。
土曜
中京芝1400の新馬は、5番人気のドルメロが粘り腰を見せ、先行押し切り勝ち。エンパイアメーカーの仔で稍重と、2、3着の人気馬が早熟型ではないのも味方したか。
高速馬場の福島では、0:57.7で人気のハタノガイストが楽勝した。テイエムイナズマの半弟。課題は成長力。408kgでは辛い。

函館は、芝の1200でダイワメジャー産駒のグランドポピー、ダ1000はサウスヴィクラスの仔・ヤジロベエバランスがそれぞれ快勝。2頭とも牝馬。
芝で勝ったグランドポピーは、渋い馬場に向く血統。外からよく伸びたが、急坂コースの方がいいか。

日曜
全て芝。90年代に活躍した名牝を母方に持つ馬が揃った中京1600は良馬場。
母ファイトガリバーのディープ産駒ペガサスボスが、一番人気に応えてデビュー勝ち。1分40秒の時計とコースの特殊性もあり、評価保留で。高速馬場は苦手とみる。
1400の牝馬戦は、上が活躍しているハーツクライ産駒コートシャルマンの快勝。相手は楽でも、この流れに逆らうこともない。

福島も2鞍。
1800戦はフォワードカフェの楽勝。チームマンハッタンの再結成。SS系×母ノーザンダンサーの同系配合というトレンドがニックスであるという認識を共有できた時、父の無念を晴らす機会を得る。
1200はクラウンノキミが、バク×ボストンらしい爽快な逃げ切り勝ち。気になる1頭だ。

函館1800は、勝ったサウスキャロライナと2番人気馬の一騎打ちという様相も、後者が人馬とも若さを見せ、4角逸走。サウスは良血のステイ牝馬。Rリヴェールの後を追いかけたい。

 

レース回顧2014   コメント:0

CBC賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

牝馬の季節になったということだろう。
重めのハンデの馬も来ているし、先行、差し双方の馬が最後は厳しい叩き合いを演じていたが、リニューアルした中京戦のイメージに反し、過剰人気にならなかった5歳牝馬同士の争いとなった。

トーホウアマポーラの存在に気付かなかったわけではないが、前走の阪神牝馬Sで2番人気ながら、スマートレイアー等4歳の勢いのある馬に派手なパフォーマンスを見せつけられて、10着という何ともほろ苦い初重賞であったから、人気を集める要素などなかった。結果的に、本質的な能力比較にはならなかったオッズ面の有利さが、気楽な競馬に繋がったのだろう。

関西の準オープンを勝ち上がってきた馬は、昇級後もしばらくは軽視禁物。ましてや、牝馬のことはお任せという新婚さんへとスイッチした一戦。
いかにもユーイチズレース。これが夏競馬攻略のポイント。
「何か変化が起きると、スイッチの入る馬が活躍する季節」
3歳の時は使えなかったが、2歳デビュー時、また昨年の夏も小倉で結果を出していたわけだから、この時期に使えたことも間違いなくいい影響を与えたはずだ。
そして、フジキセキの牝馬でダメ押し。

さて、エピセアロームは斤量の差もあったと推測される。
そんなに得意だとは思えない時計を少し要する競馬に対応できたのは、これまでの経験以上に、この春あまり無理して使わず、ピークを夏に持っていこうという狙いがピタリとはまった形。
これには両陣営とも、鼻高々である。

ベルカントは力を示した内容。5着というのは、良くも悪くもない。2つの初経験の影響もあったし、きっと、もう単騎逃げは通用しないのではないだろうか。
馬の気持ちを大切にしながら、無理強いはしないように願いたい。
それをきっちり踏まえて使っていけば、今後乗り替わりがあっても、今まで学んだことをきっちり体現できる馬になる。
騎手時代に重賞勝利の経験のある調教師が、決まって名手に託すものというのは、自分になり代わり、スムーズに立ち回れるように自分らしい形を作ってほしいというリクエストだ。

 

レース回顧2014   コメント:0

CBC賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

函館スプリントSとは異なり、特段実績のある馬はいないし、また極度の不振に陥ってしまったベテランもいない。
実力伯仲のハンデ重賞。好きな人にはたまらない条件であり、雨というファクターが無限の想像力を掻き立てる極めて難解な一戦だ。
おまけに、牝馬の方が適性も勢いもあるから、それが人気とリンクすることは容易に想像がつく。
故に、とてつもなく難しいレース検討となるわけだ。

近走での好走実績のある有力牝馬4頭は、
・ルナフォンターナ<半兄・フリオーソ>
1400M以下では6勝2着3回 3連勝中
・ベルカント<52・乗り替わりなし>
1400M以下全4戦で連対 重賞2勝
・リアルヴィーナス<50・急坂コース2勝>
1400M以下3勝
(ネオユニヴァース産駒ながら、葵Sは1:07.5の好時計勝ち)
・エピセアローム
1200重賞2勝
(2012年スプリンターズS④<レコード決着>)

と、軽さと重厚さも兼ね備えた実力馬ばかり。馬場悪化も想定されるので、これらを軽視することが悪いとは思わないが、この実績が男馬のものだとすれば、切る材料などないはずだ。
ただし、先週のこともあるので、全幅の信頼とまではいかない。疑い出せばキリはないが、勢いのある55の実質トップハンデであるルナフォンターナ以外は、重馬場になったら少し狙いにくいか。
敢えて兄の名前も記したのだが、同じ勝負服のムーン産駒・アルキメデスとも配合が似ていて、彼もまた、稍重の中山記念で好走していた点から、柔軟に対応できる可能性はある。

昨年のスプリンターズSは、ロードカナロアとハクサンムーンの一騎打ち。
ただ、各馬のその後の成績を見ると、これが案外なもの。ロードカナロアは別格として、それに追随したハクサンムーンを始め、この組は、不利もあり7着だったグランプリボスくらいしか芝で結果を残せていない。
更に、今年の短距離GⅠがともに不良馬場だったせいもあるのか、そこを使ってきた組がどうも冴えない。

スプリンターズSでは、僅差の3着と健闘を見せたマヤノリュウジンも例外に漏れず。
だが、父キングヘイローに似て、妙に人気になると粗忽な面を見せる部分があって、こういう場面こそ出番ありとも言える。
中央では4度1番人気になり、たまたまだろうが、1回だけ人気に応えた時が重馬場。
前回まで、ずっと良馬場での競馬だったから、血統のイメージ通りに渋った時は買いたい馬だ。

年に4回くらい使えればマシ、というほどの虚弱体質からは脱し、相変わらず順調には使えていないが、勝ちたいレースに絞って使ってきた点は強調材料。
昨秋のような接戦でこそ出番があるタイプだろうし、男の意地に今週も期待。小牧騎手が妙にと言ったら失礼だが、結構乗れているのは心強い。

 

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何だこいつは!? -放言・自由の奨め-

読了までの目安時間:約 2分

 

ゴールドシップと横山典弘は、ベストコンビであった。また、相も変らぬグランプリマイスターぶりも発揮。
春の反省、秋の準備。夏はいつも勉強の季節。
反省の課題に、絶対に負けられない戦いを制した名馬に流れるDNAを鑑定すれば、気になってくる、気になってくる。
「ステイゴールド」
その功罪。これはこれ、あれはあれというタイプなのは間違いない。

その功績に異論なし。
連覇という偉業が2つ。春の5歳馬には比較的容易いことではあるが、日本の格式高いGⅠでのことだから、歴史的な快挙だ。そのフェノーメノとゴールドシップは何度も対戦しているのだが、轡を並べて仲良くゴールしたことは一度もない。

G:君が変なんだよ
F:そんなこと言われても困る
ステイゴールドの罪とは、このことか。

マックイーンというベストファーザーに傾倒したが、血統的見地では、インブリードの邪魔にならない存在が、成功へと導いたと解釈。
フェノーメノは、限りなくディープインパクト産駒に近い性質を示している。それでも、得意条件にステイゴールド産駒らしさが見え隠れ。

不肖の息子のずる賢さから勘案すると、こう考えたら合理的か。
「サンデーサイレンスに一番よく似ているのは、実はステイゴールドだった」
サンデーよりもずっと、ステイゴールドの方が小さい。ミニサンデー。
第3世代の複製へと受け継がれた尊大さ、なのか。

夏の課題は、『ステイゴールド大解剖』で。
どこかの少年向け雑誌の付録に、夏の自由研究の題材が載り始める頃だが…。
これは大人にも難題。子供達には、あのSTAP細胞についての検証でもしてもらおう。

 

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