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CBC賞 -回顧-

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牝馬の季節になったということだろう。
重めのハンデの馬も来ているし、先行、差し双方の馬が最後は厳しい叩き合いを演じていたが、リニューアルした中京戦のイメージに反し、過剰人気にならなかった5歳牝馬同士の争いとなった。

トーホウアマポーラの存在に気付かなかったわけではないが、前走の阪神牝馬Sで2番人気ながら、スマートレイアー等4歳の勢いのある馬に派手なパフォーマンスを見せつけられて、10着という何ともほろ苦い初重賞であったから、人気を集める要素などなかった。結果的に、本質的な能力比較にはならなかったオッズ面の有利さが、気楽な競馬に繋がったのだろう。

関西の準オープンを勝ち上がってきた馬は、昇級後もしばらくは軽視禁物。ましてや、牝馬のことはお任せという新婚さんへとスイッチした一戦。
いかにもユーイチズレース。これが夏競馬攻略のポイント。
「何か変化が起きると、スイッチの入る馬が活躍する季節」
3歳の時は使えなかったが、2歳デビュー時、また昨年の夏も小倉で結果を出していたわけだから、この時期に使えたことも間違いなくいい影響を与えたはずだ。
そして、フジキセキの牝馬でダメ押し。

さて、エピセアロームは斤量の差もあったと推測される。
そんなに得意だとは思えない時計を少し要する競馬に対応できたのは、これまでの経験以上に、この春あまり無理して使わず、ピークを夏に持っていこうという狙いがピタリとはまった形。
これには両陣営とも、鼻高々である。

ベルカントは力を示した内容。5着というのは、良くも悪くもない。2つの初経験の影響もあったし、きっと、もう単騎逃げは通用しないのではないだろうか。
馬の気持ちを大切にしながら、無理強いはしないように願いたい。
それをきっちり踏まえて使っていけば、今後乗り替わりがあっても、今まで学んだことをきっちり体現できる馬になる。
騎手時代に重賞勝利の経験のある調教師が、決まって名手に託すものというのは、自分になり代わり、スムーズに立ち回れるように自分らしい形を作ってほしいというリクエストだ。

 

レース回顧2014   コメント:0

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