サンデー一辺倒のジレンマ

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

社台血統の憂鬱

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サンデーサイレンス系の発展の裏で、地味ながらいい仕事をする種牡馬を最近見つからない。

一方、牧場の基礎牝系は世界レベル。
こちらは、輸入繁殖に頼る必要もない。
スカーレットインク、ファンシミン、フォルカー、クイックランチ、ベリアーニ…。
21世紀にGⅠ馬を生みだしたそれぞれの牝系は、サンデーサイレンスの陰に隠れて目立ってはいなかったが、その直仔が表舞台から去ると、GⅠでもその底力を大いに誇示してきた。
時代の変わり目に現れたウオッカも、牝系の優秀さに能力の根拠がある。

社台が盤石なのは、サンデー系種牡馬とこの優秀な牝系を自由自在に取り合わせられるからだ。
その上、サンデー系以外からそれぞれGⅠ馬が出ている。まあ、サンデーの血が入っていないのはフォルカー系のカレンチャンくらいなものだが。

問題は、牝系に代重ねされた種牡馬。中身を覗いてみると、ガーサント、モデルフール、エルセンタウロ、ディクタス…。
ノーザンテースト、トニービンなど大駒を数多く生み出した大種牡馬もいるが、結局牝系に入ることで良さが出る者ばかり。
それが折り重なれば、ボトムラインは無限の拡張を見せる反面、直系は牝駒の活躍に隠れて伸び悩み、いずれ滅びゆく運命を辿る…。

日本の競馬は、多頭数で高速馬場だから競争が厳しすぎて、繁殖能力に多少なりとも悪影響が及んでいる。
直系に弱さがあり、戦績がどうしても不安定になりやい血の導入も消極的になり、安定を求めすぎたせいで負のスパイラルに陥った。

血の一極化を打破することの責任とサンデー一辺倒のジレンマ。

必要とされるものは、主流から傍流へと変化している。

 

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