予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

レパードS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

微妙な要素が満載だ。
まず、土曜日に台風が上陸しそうな状況であるということ。日曜日には新潟近辺でも影響を受けそうだから、よほど進路が変わることのない限りは通常開催は五分五分。

そして、アジアエクスプレスという存在。扱いにくさ◎。常識的に考えて、少なくともこの中にいる重賞馬との力関係は比べるまでもない。
ただし、切りの数的根拠はある。
快走したオキザリス賞の走破時計は1:37.9。2歳馬としては、特段遅いわけでもない数字なのだが、前回の大凡走時は、それを0.2更新したのみの1:37.7。
無論、彼なりに力を出し切ったというレースではなかったのだが、少なからず早熟の弊害が結果に表れたものだとするなら、これ以上の時計更新はなかなか厳しいとも推測できる。距離延長をどう見るか。

あと一つ不安は、ダート戦線の世代レベル。ジャパンダートダービー(JDD)でゴール前接戦を演じた馬が2頭出てきたが、恐らくその時と似たような含水率の高い状態での競馬となるだろう今回は、適性面でのアドヴァンテージはある半面で人気になったらどうなるかの疑問が残る。
大樹の陰に隠れてマイペースでという図を想像できるが、みんなで好時計を作った競馬の後。
過度に期待するのが危険な4、5着馬であることも頭に入れておかねばならない。戦前の段階では、決して抜けた存在はないという見立てが妥当なところか。

だが、アジアエクスプレスの秘めたるもう一つ上の底力であり可能性というものを、早くも出世レースと認知されているレパードSで軽視するのも何だか筋違いのような気がする。
ほとんどが前走1000万勝ちの馬というレース結果であるが、ここから交流戦を含めたGⅠ競走を制した馬がもう3頭輩出し、もれなく路線の中心的存在へと成長。
ボレアスはJDD2着後の参戦。インカンテーションにしても、先日のエルムSで復活の気配を見せた。
その器にあるかを、上がり馬との兼ね合いで絶対的に実績のある馬よりも晩成型の多いダート戦では、これから走りそうな馬の方が有利なのはあくまで常識的な傾向であり、アジアエクスプレスのような規格外の馬にとって不利な要素とまでは言えない。

非常識なローテーションからリズムを崩すことは、若駒でなくてもよくある話。
まあ、神風が吹いても吹かなくも、彼自身に速く走ることへのプライドが残っているのであれば、天も味方するような気はしなくもない。
一点。馬場に関係なく、時計面での進境は示さねばならない。ただ、距離が伸びると自然と速さで勝負する形になるから、皐月賞を2分丁度で乗り切った力を見せられたら、直線独走もあり得る。

時計勝負で増々好走要因が揃ったレッドアルヴィスと前年覇者の半妹スピナッチが本線。
ダート戦なので、オールウェザー的要素が反映された平穏な決着になると考える。

 

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小倉記念 -予想-

読了までの目安時間:約 2分

 

さて、土曜の小倉開催は予定通り行われることになったが、今週開催のレースは、一体何曜日に施行されるのだろうか。
台風が逸れたら逸れたで、今度は新潟の開催も危ぶまれるし、ただでさえ雨がずっと降っているから、日、月曜の開催では雨の影響が馬場に大きく出てしまう懸念もあり、不穏な空気が既に漂っている。
JRAの重賞競走の収支に関する皮算用を慮ってみると、来週は関屋記念しか重賞がないわけだし…。ともかく安全第一である。

神にも読み切れないだろう最近の日本の空模様を、予報に沿ってレース展望することの危険性は大いにあるが、月曜開催でも雨の影響は必ず残る。
近4年全て1分57秒台で決着しているレース結果とは、やはり一線を画した展開になるとみて、ここはネオユニヴァース産駒のタガノグーフォを一押ししたい。

去勢して時間が経っている点では、今年も有力のメイショウナルトとは明らかに違うのだが、戦績そのものは酷似してる。
鳴かず飛ばずの日々が突然終わり、今まで良績のなかった芝の中距離でも通用するようになった。
ダートで2勝なんて、アジアエクスプレスとも共通しているが、何より斤量が1kg減の53が魅力。
最後の「牡馬」時代に小倉戦で跨った小牧騎手を再び迎え入れ、時計勝負向きの人気勢に一泡吹かせてやりたい。

 

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