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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

ダービーと血統の物語

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ウオッカの偉業は、SSに先を越して「孫」がダービー勝ったことだろう。
BTの孫ではあるが、シラオキの子孫だからこその合わせ技という側面もあり、またクリフジ以来64年ぶりの牝馬制覇、トウカイテイオー以来16年ぶりとなる父内国産馬による勝利及びダービー親子制覇という歴史的事象だったことも認めるのだが、これ以上の意味は持たない。
サンデー時代の第二章開幕直前の一大スペクタクル。
前年も同牝系のメイショウサムソンが勝った。だが、もう少し古い話だ。

父超えを確信したダービーで、血統の重要性も体現したオルフェーヴル。
父父はダービー馬を6頭出し、母父メジロマックイーンの別流からは親子制覇を成し遂げたルドルフ-テイオーが輩出。
母父は、社台の異流探索中にレーダーに引っ掛かった逸材。
ノーザンテーストのクロスも成功理由だが、彼もダイナガリバーを送り込んでいる。
いい馬を作り、いい馬を買い付けてきた社台の近代史が凝縮した血統馬なのである。

信じられるディープ親子の凄さ。
ディープブリランテとキズナは、恵まれたバックボーンという点が共通しているものの、キズナはノースヒルズマネージメントの自家生産馬だ。
実は、弥生賞やスプリングSに出走し、負けていた馬のダービー制覇は、実はアドマイヤベガ以来なかった。その前がサニーブライアン。この2頭、かなり特殊。
単純にいい血統であることと、素晴らしい種牡馬の仔であること。
複雑さがないことがサンデーサイレンス産駒と同じ。
やっぱり、あの5馬身圧勝に理由を求めるしかない。
脚質もまるで正反対ということも、多様性の点で特筆すべき性質だ。

 

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