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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

関屋記念 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

4年連続で4角3番手以内の馬が勝っている関屋記念。加えて、3年連続で新潟外回りにしては速い1000M通過59秒を切る展開になってのこの流れ。
あのジャスタウェイが差し損ねたのは、ナンシーシャイン<競走中止>が作り出したハイピッチをマイペースの2番手で折り合い、そのままのリズムを最後まで守り通して33.2秒で追い上げた後のGⅠ3勝馬を封じ込めてみせたレッドスパーダの快走によるところが大きい。

平坦で直線も長いからと脚を溜めたとしても、坂があればこういう流れなら先行馬は粘り込めないのにそれがないから押し切れる、といった理由だろう。全体の流れが速くなった程度でレース全体の上がりが少し掛かっても、追い込んで挑むのではかなり厳しいというデータだ。ちなみに、スローの方が差しが決まりやすく、それでいて時計に差が出ないのも特徴。

乗り替わりで好結果を出して、サマーシリーズ騎手部門の優勝候補となっている田辺騎手のクラレントは、余計な勘繰りをせずとも、有力各馬より斤量一つの重荷を背負っているから前に行くはずだ。
一瞬、短距離の勲章獲得を目指したダノンシャークにしても、内田騎手で変に下げることはしないはず。58はGⅠ連対実績のない馬にはキツ過ぎる気もするし、何より騎手に差して勝負する馬だという先入観がないのもいい。

ただ、その程度の買い材料ならば、古牡馬最低負担重量の56で有力の馬の方が狙い目だろう。力差の大きいレース構図ではない。
別に、来週の一戦に向けたゲン担ぎを目論んだ読みではないが、兄の背中を知るノリ騎手跨るエキストラエンドは注目株であろう。
兄との違いは、前半から行きたがらないこと。ディープの仔という印象が強いのか、中舘・デムーロ・岩田といった先行策をとりそうな騎手が乗っても前にはいかなかった。4角3番手で回ってきたのは、18戦中2回のみ。
無論、ローエングリンの印象も考慮してのことだろうが。脚質がそんなだから、休み明けは基本全滅。急坂を意識しすぎると、勝負所で置かれてしまうのか、一時期は東京でだけ使われていた。

それを今回認識した上で騎乗する名手が、また同じ手に出るとは思えない。
平坦で直線が長ければ、じわっと仕掛けてゆっくり前を捉えに行っても届く。兄と距離適性はそっくりだから、違いを理解した強みは大きい。今回は、流れに乗れないような厳しい展開にもならないはず。
キレで勝負するわけではないので、馬場が悪くても対応可能だろうし、むしろ歓迎か。

ディープらしくない馬が台頭した先週の小倉記念と同じで、今回もここまで中距離路線を牽引してきた中山記念組が不参戦。どうしても賞金加算が必要なサトノギャラントに、馬場が湿っていたとしても頑張ってほしいという意味で対抗。
中山記念組の穴を埋めるというと何だが、レース格相応の底力が求められる展開ならば、ダノンシャークは軽視できない。
マジェスティハーツはスローでも厳しそう。思い切りのいい勝負を迫られる次のハンデ戦の方が面白い。

 

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何とかしたい -自由・放言の奨め-

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順調にいけば、凱旋門賞は3人とも初騎乗。

優秀な競馬関係者の一族の出身という共通点はあるが、個性はバラバラ。

一人、騎乗技術ではとても敵わない父を持ち、有力候補で挑む新婚さんがいるが、この壁を乗り越えられたら、未来が開けると考えればいいだけの話。

あと、皆動物的感性の持ち主である点に、何かをしてくれそうな期待感がある。

今回の挑戦意義は、何より愛馬の能力を信じて戦う中でのプレッシャーが味わえることだ。

3頭を管理する2調教師は、海外での競馬でその時の厩舎の一番馬で勝った実績を持つ。

馬も人も初凱旋門賞。

騎手の技量不足なり、勝負勘や安定感に不安な部分が認知されている状況は、乗り替わりの最大要因であり、またそのせいで乗っている船から降ろされた例を挙げれば、枚挙に暇がない。

でも、乗り替わらなかった。札幌記念次第の陣営もあるが、馬は強いとだけ考えるのも大一番では、雑念が消えるので吉か。

そして、国際基準のトップサイヤーの産駒での挑戦というのは、意味が大きい。

1番人気で凱旋門賞に挑んだ日本のリーディングサイヤーなんて、もう出てこないだろう。

昨年は、アメリカ配合の芝馬で結果を残せなかったが、母父、母母父が欧州馬の桜花賞馬は、距離不安以上に適性面の利があるかもしれない。

須貝厩舎の2頭は、洋芝のレースであり得ないパフォーマンスを披露した馬と適性は証明済みの黄金配合馬。

騎手に注文の多い馬の方は、出遅れても頭数が少なければ、前年覇者のような仕掛けで勝負できる。

鞍上には、違う勝負の形を見出す創造力があり、2着2回男以上の好騎乗も期待したい。

 

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