予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

ヴィクトリアマイル -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

クロフネサプライズは実にわかりやすい。
阪神JF②
46.0-48.2<4角2番手>
桜花賞④
46.9-47.5<4角先頭>
オークス⑫
47.7-(49.0)ー50.4<直線まで先頭>
チューリップ賞①は極端な後傾ラップだったが、トライアル独特の差し馬人気の恩恵もあったから、この馬の実態を示した好例とはならない。

休み明けの前走・阪神牝馬Sは、
45.5-35.0
というラップを刻んで逃げ粘り、勝ち馬から0.2差の8着と健闘している。
柴山騎手とも手が合いそうで、彼女のベストに近い形を示せるだろう。この前に出れば超ハイペース。
この馬がハクサンムーンのようなことになると、今度は先行馬ペースになる。
展開が大半読み通りであれば、差し馬は必ず馬券に絡む。

本質はマイル向きだろう、遠征帰りのデニムアンドルビーを軸馬にする。
フローラSやジャパンCでの鮮烈な末脚がこの馬のイメージと直結するが、それは血統の影響するところでもある。
父がスタートだけは一流になれなかったディープインパクト。
母父キングカメハメハとの歴史的ダービーレコードを計時したカップリングでは、強烈なスピード決着を好む性質を秘めるのだが、たまに出遅れたりするから流れに乗れない。マイルくらいの距離だと致命的。

だが、ローズSの自身最悪の競馬から見て取れたのは、破壊力の裏付けとなる基本的なスピード能力の高さ。
加えて、休み明けの前走・ドバイSCの以外、負けても0.5差以内の競馬を繰り返し、掲示板も外さない堅実さは、体調一歩の可能性を否定できない状況下でも、ある程度のところまで走ってくれる期待感がある。
そして、ジャパンC2着の価値がここで活きてくるのだ。この中に00できる馬は他にはいない説。
「総合力の問われる舞台でこそ」

彼女は変則的な策を要する性質でも、そういった血統構成でもまたない。
ヌレイエフの4×2という、奇天烈な配合を施された母を持つが、それよりもディープを配されることで発生したノーザンダンサーの5×6×6×4とそれに倍する数存在するネイティヴダンサーの物量作戦が、キレ味勝負だけではない安定した戦績にも繋がっているのだろう。
この馬が最もこのコースと好相性と考える。少なくとも、高速決着には対応できる。

ダイワメジャー産駒ながら、キレ・スピードとも牝馬らしく小柄なエクセラントカーヴは、ベガ一族の出身。前走は、休み明け・中山内回り・自己最重斤量の3点セットで、一叩き後のここで突き抜けても不思議ない素質の持ち主。
中距離型が多いから、適性と決め手で人気を裏切ってもらいたい。対抗にするには勿体ないくらいだ。

総合力と言った以上、メイショウマンボは切れない。スマートレイアーの人気如何では、確実に上位争いしてきそう。
古馬になって初めてマイルを使うストレイトガールの充実度も侮れず、この三者を中心に広く薄くでいく。

 

レース展望2014 重賞レース予想2014   コメント:0

この記事に関連する記事一覧