予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

ダービー展望①

読了までの目安時間:約 2分

 

皐月賞は勝ち馬のレースになり、初めて中山ながら見事な立ち回りをみせた。
結局、皐月賞でわかったのは、時たま起こる「大逆転のダービー」が、どうにも想像できなかったということ。

・休み明けでも、掲示板確保がダービー勝利の条件
・時計が速い時以外、勝ち馬かその同タイプの掲示板を外した馬や他路線の馬がまた来る
・近20年のダービー連対馬全て、近2走でオープン勝ちしたか重賞勝ちの実績があり、皐月賞組は1,2番人気以外は一桁着順の先行馬しか巻き返せない

皐月賞の時点で、実力馬でないとだめなのだ。
そうなると、格言でも運のある馬が気になってくる。
どのGⅠレースにも言えることだが、ダービーには縁も大切。
近4年は、兄や姉に跨っていた2人や、地方出身でムラはあるけど勝負強さを見せた2人など、乗り替わりが鍵。

あと、四位騎手が連覇して以降、2年連続連対した騎手がいない。
特別な舞台。勿論、馬は1回しか出られないわけだから、こういうこともある。
現状、イスラボニータとトゥザワールド以外は、騎手の巡り合わせで選びたい。

で、レッドリヴェールだが…。
時計的価値は、連続性の部分においてウオッカのそれと同等くらいの評価を与えるのが妥当だろう。大体、阪神で2度接戦を演じたハープスターが、ウオッカよりも強いという評価がされているわけで…。

先週末行われた青葉賞の捉え方だが。
上位3頭にはそれぞれチャンスはあるだろうが、狙いは限られる。
ショウナンラグーン …一強の際の着筆頭
ワールドインパクト…アポロソニックと同じ 
ヤマノウィザード  …大接戦の差し脚勝負

あとは、来週の3競走を見てからだろう。

 

レース展望2014 競馬&予想コラム   コメント:0

オークス展望

読了までの目安時間:約 2分

 

桜2着馬の動向如何では、延々ロンシャンまで続くライバル関係のターニングポイントになることも予想されていたが、巷間囁かれた噂の通り、今度はオークス男を背に勇躍ダービーへ向かうようだ。

こうなればオークス1.0倍も夢ではないハープスター。その絶対評。伸るか反るか。
まあ、アクシデントでもない限りは血統面に穴があるくらいで、ライバルが1頭減っただけでも勝算はぐっとアップした。
展望というのなら、その後のこともある。
希望込みだが、この次勝とうと負けようと、体調不安がないのなら遠征計画を是が非でも実行してもらいたい。追い込み脚質の牝馬に、東京や京都の高速馬場はあまりに厳しい。
皆が心配する脚元の怪我は、阪神のそれより遥かに日本のチャンピオン競走の行われる前記2場の方がリスクは大きい。
秋も日本で競馬をすると、その両方の競馬場で使ってくるのは間違いない。
先週行われた開幕週の競馬は、高速決着の連続。勝てばいいのだが。

さて、相手探し。
血統馬が人気の案外集まらなかったレースを制したなら、次のレースで上位人気にならないはずがない。次は東京2400。
否応なく注目されてしまうのが、血の宿命だ。
サングレアルをどう買うかは重要。
フローラSはスケール感の差で制したようなもの。切りはなしだろう。

ヌーヴォレコルトやバウンスシャッセなど関東馬も侮れない。
それなら、一番距離不安のありそう馬の中で、地味に人気を落としそうなマーブルカテドラルが面白い。
桜花賞は上位3頭に次いで、上がり3F4位タイ。その他諸々の一頭という見立てがあるなら、むしろ検討に加えたい。東京では2戦2勝だ。

 

レース展望2014   コメント:0

盾が怪しい

読了までの目安時間:約 2分

 

古馬チャンピオン路線の5競走は、世界に通ずる格の証明書という側面を持つ。
春の天皇賞の勝ち馬から海外遠征に成功した馬がいないので何とも言えないが、昨年の3着馬・レッドカドーは十分基準になる。年齢から上積みは望めないが、とても貴重な存在だ。

日本馬は強い。
オルフェーヴルに敗れた面々やキズナなど、今回はダービーコネクションが主軸となる競馬。
彼らは総じて差し・追い込みタイプ。多少距離に不安があっても流れに乗れさえすれば、ある程度までは我慢できる。
今回はそれに加え、鞍上のスイッチがポイント。
ゴールドシップは、4年前の勝利騎手でもあるC.ウイリアムズを鞍上に迎える。馬次第ではあるが、マイナスは今回は少ないように思う。積極策もある。
それと比べ、ウインバリアシオンの方は…。みんな頭が痛い。

時計の壁は、ほぼ全ての馬が乗り越えねばならない。
少し時計を要する馬場での実績は、むしろマイナス材料。自分から動けるかどうかも重要だ。

格のある馬が順当に来るという、長距離戦の常識はすでに破たんしている。イマイチ君救済レース。今の実態だ。
そのイマイチ君で最も強いだろうフェノーメノの叩き一変は怖い。
特殊な条件だけにリピーターも多く、なぜかそれは関東馬が多い。
関東馬全盛時代の遺産なのか。

ユタカ&キズナの信頼関係の深さを再確認する主題が衆目の一致するところならば、前に行く馬の穴狙いが最も単純な対抗策だろう。
残りの春のGⅠは、逃げ馬の質が鍵を握りそうだ。その初っ端がこの天皇賞。
ただ、逃げそうな馬の時計が足らないのが玉に傷。安易に狙えない。
読み切るのが難しい、豪華決戦となる。

 

レース展望2014 競馬&予想コラム   コメント:0

フローラS 予想

読了までの目安時間:約 3分

 

この世代の牝馬の中核を形成しているのは、阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)上位組だ。

その阪神JF組でこのレースを制した例をひとまず調べてみたのだが、阪神3歳牝馬Sと改称後、出走条件が絞られて24年も経ったというのに、まだスティンガーしか勝っていないのだ。もちろん、前身の4歳牝馬特別時代の話。

時代は流れて、今阪神競馬場の様相は大きく変容し、新コースのマイル戦からは歴史的名牝が湯水の如く、毎年のように出現している状況。そこから中一週でここに挑み、また3週間後のオークスに出て結果を出せるほど、日本の競馬は落ちぶれていない。

ちなみにだが、スティンガーの前でこれに該当すると思われるのは、桜花賞を制した後に叩き台としてここに挑んできたメジロラモーヌ。その頃2歳の牝馬が暮れに目指したのは、中山マイルで行われていたテレ東賞3歳牝馬S。当然、ラモーヌはそのレースも勝っている。

回りくどいついでに、穴党はその辺りから今回2頭いるJF組を切る捨てる要素を探していけばいいという事だが、逆に言えば、それに逆らうという意思表示でもある。

母が勝ち切れなかった舞台で、娘がたった一度しかない名誉挽回の機会を得た。
タイムウィルテルがシンコールビーにハナ差屈したのは、今から11年前の春。奇しくも、前述のメジロラモーヌ以来17年ぶりの三冠牝馬が誕生した年だ。
翌年ダービーで2着激走するハーツクライが父という、クラシックの落し物拾いを宿命づけられこの世に生を受けたのがこのマジックタイム。
彼女は期待に違わず、両親が得意とした左回りで結果を残して、除外されることなくJFへと参戦。

だが、恐ろしいまでに猛々しく、あまりに逞しいライバル相手に掲示板にはわずかに届かず。
そこで3着だったフォーエバーモアに、クイーンCでも先着を許し…。
父がダービーでカメハメハに粉砕されて不遇の時代に突入したように、母もこのレースで曰くを残した。
母の父ブライアンズタイムの傑作たる三冠馬を天皇賞で破ったのは、紛れもないシンコールビーの父サクラローレルである。

名馬の血が、因縁深く絡み合うのがクラシック路線。
結論としては、実績からここでは格上だろうという評価。

父とは因縁のあるディープインパクト産駒で、期待の一頭に数えられるイサベルを挙げようと思ったのだが、血の軌跡を辿っているうちに、つい浮気をしてしまった。一発はある。
前走阪神組は、人気あるなしに関わらず押さえは必要。距離延長は微妙かもしれないが、ブランネージュはさすがに切れない。対抗ニシノアカツキと同格評価で、フラワーC組の決め手には疑問もあり、広い馬場の好走歴を重視する。

 

レース展望2014 重賞レース予想2014   コメント:0

ヴィクトリアマイル展望

読了までの目安時間:約 2分

 

直前で何かを掴んだ者が勝つ。
力関係からして、エリザベス女王杯の段階で、メイショウマンボがもう少し人気を集めていて然るべきはずだったが、実際はそうならなかった。
そのメイショウマンボが急遽、こちらの違う意味で厳しい一戦に参戦する模様。全体が一変したのではなく、元に戻った感じ。
複雑かつ難解な勢力図であることに変わりはない。

ヴィルシーナ感動のゴールから一年。以降、ハナ差届かなかった前々年覇者が元気を取り戻し、ついには苦手の渋馬場で東京新聞杯を勝ってしまった。
ヴィルシーナ、どうした?

中距離路線からは有力馬が出てきた。
前述のメイショウは、女王杯後は一度しか使っていないから評価は保留状態も、フーラブライドやスマートレイアーなどが秋から一気に力をつけてきた。
愛知杯で対戦しているが、武器が違うから得意条件も当然異なる。
恐らく、どちらにも次の舞台は厳しい条件ではあるだろうから、取捨は慎重にしたい。

意外とメンバーの集まりそうな福島牝馬S組は少々不気味。
キャトルフィーユやケイアイエレガント。それに続いたアロマティコもいい加減怖い。
マイルなら巻き返して不思議ないミッドサマーフェア、トーセンベニザクラ。これだけ挙げてまだ書ききれないくらいで、絶対見逃せない。
京都で結果を残したウリウリは阪神でも上々の内容で、レース傾向からも切ることはお勧めできない。

軽い印象の馬は少ない。総合力だけでは勝ち切れないだろう。
元に戻った。その真意は、東京マイルではどんな才能が引き出されるか不明確なので、やってみないとわからないということだ。
だから、若い方が有利なのだ。

 

レース展望2014   コメント:0