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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

春風で涼む

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GⅠで1番人気を裏切る馬が現れると、案外皆が傷つくものである。
今春も例年並み程度にその裏切りが起こってしまった。悲しくもあり、勝負の厳しさが如実に表れるのも、1番人気の馬が負けると分かった瞬間を目撃した時だ。それを思い出せば、意外と体の火照りも治まってくる。

計11回行われたGⅠレースでは、7度1番人気が敗退。
ベルシャザール
ストレイトガール
トゥザワールド
キズナ
スマートレイアー
ハープスター
イスラボニータ

うち4着以下に敗れたのが、ディープ×ユタカという唯一無二の絆を受け継いだ良血2頭であった。
前走の阪神で豪快に立ち回って人気に応えたキズナとスマートレイアーが、上がりの速い京都や東京で差し損ね。
前者は初距離に加え、レース中だったかはともかく、激闘の末に脚を傷める結果に。後者は東京での高速の上がりを評価されていたが、新潟と中京では不発だった。
夢見る投票者の思いとは裏腹に、過剰に人気を集めたがため、強固な絆は破綻した。勝ち馬とはわずかな差も、近年の春のタイトル争いで、特に波乱含みの競馬が多かった2レースでのこと。これも必然だったか。

安田記念の翌週から、2週続けて断然人気馬が吹っ飛んだのも記憶に新しい。
マジェスティハーツの場合、前々週のハーツクライ×ノリによるダービー戴冠というビッグシーンが大きく影響した。今週もノッていけ。ただ、4週続けてとはいかないのも乙なところ。おまけにディープの仔に敗れるとは、神様も悪戯好きだ。
その翌週に断然人気に推された2頭の不利と自滅に見たものは、夏の風に呑まれた姿。
6月の雨は、ローカルモード突入のサインでもある。

 

レース回顧2014 競馬&予想コラム   コメント:0

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