予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

上半期GⅠ後半回顧

読了までの目安時間:約 2分

 

種牡馬の性質を見事に顕在化させた、東京の5連続GⅠ。

負けた印象の方が強く残るディープ産駒。
何と言っても、劇的少女・ハープスター不発の衝撃が強烈。前週まで続いた、世紀の東京マイル2週連続逃げ切り勝ちの気運はどこへやら。
これはハーツクライへの苦手意識ではなく、「100点以上」への問題提起だったのか。
ハープスターとってのオークスは、父が凱旋門賞でプライドをズタズタにされた時と全く同じなのではないのか。
そう信じると、得意のマイルで結果を出した逃走者とは、やっぱ違う何かを見出せる可能性もあり得る。
ヴィクトワールピサに倣い、超えていきたい。

途中から流れをものにしたのは、そのディープを初対戦時に下したハーツクライの傑作たち。
ウインバリアシオンに、父らしさをみた3年前の尋常ならざる環境でのクラシック惜敗ショー。
そのバリアシオンが奇跡的な復活を遂げたことが、この呼び水にでもなったのか。それもジャスタウェイ革命による、連鎖反応の一環だろう。
痛快。100点なんて優に超えていた、頼もしい子供たちだ。

一時期は、ステイゴールドというジョーカーが120点というGⅠ勝利条件の水準を保持していたが、陰ながら、多方面で春の主役を送り込んだのがフジキセキの仔。
ただ、ダービーはともかく、得意とされるマイルのGⅠの産駒最先着馬は、
4-3-7
と意外な結果に。実績十分の馬ばかりが、皆80点くらいの内容。
ダービーを勝てなかった遠因も、この中に潜んでいる気がする。ズレが意外性を生む。

名馬の80点と穴馬の120点が交錯するグランプリステージ。
ただ、乗りかえの時期なのかも。

 

レース回顧2014 競馬&予想コラム   コメント:0

この記事に関連する記事一覧