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春のクラシック回顧

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クラシックだけはまともであってほしいと思っていても、結局ドラマチックになっていくものだから、個性派が台頭することになる。少なくとも、牝馬路線はそのパターンに。

史上最高レベルの牝馬戦線。中心が2歳女王ではないことはままあるが、途中から候補が登場したわけでもないから、マークすべき馬は判然としていた。
レッドリヴェールは、その点では特に、特異な才能を持った馬との戦いに特別なものを見出そうとして、春の最終戦にダービーを選んだ経緯がある。
賢明であった。それが証明されなかったことは残念ではあるが。

ライバルにそう思わせたハープスターにまつわるドラマのクライマックスは、ロンシャンでの晴れがましい姿を歴史的事件として世界中に配信する形が望ましいとされてきたが、今度は日本のファンにとっても嬉しい裏切りを期待できる状況へと変化した。
だからこそ、チューリップ賞では完敗を喫したヌーヴォレコルトは、宿命のオークス戴冠であったのだと、ちょっと信じてみたい。みんなよく頑張った。

快速型も強烈な追い込み馬もいない常識的範疇の中での決戦。
でも、軸がはっきりしていたのは牡馬路線の方だ。
「イスラボニータを巡る争い」
1勝2着1回。一番強い馬であることは証明された。

面白くないと言えばそうだろう。だから、馬券の妙味に目をつぶれば、ゴールシーンの想像はしやすかった。
唯一、ワンアンドオンリーとそれを巡る関係者のダービー熱が、少しだけ神の心を動かしただけのこと。若手騎手の益々の精進を後押しする結果であったことからも、競馬界の未来は明るい。
これもクラシックならではの教示だろう。

 

レース回顧2014   コメント:0

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