「先着出来ないなら、降着はないだろう」

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

出遅れ降着論議

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土曜中京の最終レースで、実に分かりやすい形で降着相当の事象が発生。
当然審議のランプが点灯し、久々に決勝審判の審議放送をしたせいか、マイクを握った人はカミカミ。
福島の最終までいつもより時間があったので、トイレに行ってこれはどうなるのだろうと色々考えていく中で、ひとつの結論が出た。
「先着出来ないなら、降着はないだろう」
と。
案の定、今年から採用された基準に照らし合わせて、騎手のみ制裁を受けることに。
重賞レースでさえも物議を醸した裁定があったわけで、いちいち驚くことではないのだが、やっぱりな…、と毎回思わされるのは少しさみしい。
馬と騎手の責任を分ける考えには誰よりも賛同するのだが、降着をさせないという前提条件が、確定後の不可思議な説明に繋がっている事は確かで、これでは公正に競馬をしようという勝負する側の意識が希薄になってしまう。
まさに支離滅裂。

結局、見る人が能力不足なら何も変えられないことが素人目にも分かってしまったのである。
主催者に競馬に対する興味の有無から尋ねればならないこと自体、己の標榜する公正な競馬とはかけ離れた現実を象徴している。
この事象、個別の名前を出すことは避けるが、結果勝った騎手の冷静さを失った騎乗に対しては、猛省を促したい。
楽に勝てそうな競馬だったことは、図らずも斜行した後にもうひと踏ん張りしたことが、決勝審判にひどく気に入られた結果からも明白である。

あのタイミングで左鞭を入れたらどうなるかくらいは、重賞を勝っているような騎手なのだから分かっているはず。
この日はとてもいい結果を出していたので、残念でならない。

 

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