ロードカナロア パワーの源

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

血視点① ロードカナロア

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非サンデーサイレンス系のロードカナロアは、どちらかといえばノーザンダンサークロスが主成分の欧州型血統馬の印象に近い。
その5×5×4に加え、カメハメハの牝系にもう一本あるから計4本入っている。
母父ストームキャットから快活なスピードも受け継ぎ、母レディブラッサム同様スプリンターとして活躍し、大成した。

この馬の血統的力点であるノーザンダンサーという存在は、和合性を持ち同時にインブリードにより能力を底上げする効果のせいで、ジレンマを抱えることになった。
非ヘイルトゥリーズン系の成功者となれる男の陰。
いずれ訪れる同系、濃厚配合の全盛期を前に、サンデーサイレンスの影響力への疑義や、これに互換性があるかは別として、この配合にはあと数十年は着目すべきだろう。

本質論ではない。もとい。
リボー系が2本入っているが、その効果が強く出ている場合、戦績に不安定さが出る。4着以下なしの好成績からその影響はあくまで限定的。
この馬のパワーの源は、直系のネイティヴダンサーから連なるパワフルな血筋と前述のストームキャットだという証明でもある。

また、その母父セクレタリアトとカナロアの5代母シリアンシーは全兄弟。セクレタリアトが弟にあたる。
分流からはニシノフラワーが輩出し、更にこの兄弟の半兄には名種牡馬であるサーゲイロードがおり、その系統からはハビタットを経て名短距離馬・ニホンピロウイナーが生み出された。

代を経ることにより、ポツポツとスピード型のスターホースを送り込んできた血筋。
この馬は、日本競馬界に大きな影響を与えるその最先端にいる種牡馬になるかもしれない。

 

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