流行探訪
武豊の抜け目ない騎乗を、この秋久々にGⅠで堪能できている。
サマーシリーズが好成績だったから伏線はあった。
ただ、そこで主役を演じた岩田・内田両騎手の方は、秋になって今まさにどん底というような状態。大一番でなかなか出番が回ってこない、歯痒い日々が続いている。
一方、福永騎手が夏までとは一変し、10月に突如開眼。
人の親になるとこうも変わるものだろうか。リーディング単独トップ。エピファネイアに感謝。
勢いでは、田辺裕信に勝る者はいない。重賞3勝は全てこの秋に制したもの。
オールカマーでは、自身約2年振りの中央の重賞勝利。
東スポ杯こそ回ってきただけだったが、その前は2週連続2歳重賞制覇。
三十路を前に、こちらも脂が乗ってきた。
夏はボールドルーラー系のパイロやシニスターミニスターがよく激走していて、2歳戦ではヨハネスブルグが大挙して活躍馬を送り込んでいた。
今はハーツクライとディープインパクトがにらめっこをしていて、ステイゴールドが少々躓き気味。
フジキセキ産駒が11月元気なのは意外だが、前哨戦で好内容というのは通常通りか。
この傾向の流動性は面白い。
調教師部門は、ブッ千切りで角居師。
GⅠで2着に泣くこと3度。
古馬の主力級は少々層が薄く、3歳馬の才能に頼らざるを得ない状況下で、混戦のエリザベス女王杯では手駒を多数出走させ、きっちり2頭が掲示板に載って面目を保った。
福永&エピファネイアの鬱憤晴らしばかりが目立っているが、早々に年間50勝を決め、もう誰も追いつけそうにない。
デニムアンドルビーとフリートストリートは両JCで注目。
来年2歳馬はいない。
底力を感じる。