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マイナー種牡馬の逆襲 ~ スズカマンボとキングヘイロー

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スズカマンボとキングヘイロー
 
キングヘイローを思い出した。無論、カワカミプリンセスと共に。
オークス馬が、ここ5年で3勝2位入線1回。上位人気に推されれば確実に走ってくるという圧倒的優位の傾向が、今年の一戦でより顕著なものに。秋華賞と旧女王杯はまるで別物だ。
 
二冠牝馬の父スズカマンボは、叔父母にダンシングキー兄妹がいる。
桜花賞馬ダンスインザムードとは同じ歳。
秋の天皇賞で、お互い調子のよくない時期ではあったが直接対決をして、ダンスが3着でマンボは13着。
こんなフレーズが並んでいるからお祭り気分と行きたいところだが、勝ったのはもっと人気のないSS産駒のへヴンリーロマンス。
厳しい世界だ。
 
とにもかくにも、春の天皇賞を歴代4位の好時計で制し、ダービーはレースレコードの5着。
思えば、配合はサンデーサイレンス×キングマンボ。
ダービーレコードの血統的バックボーンを備え、かつGⅠも制し箔もついた。
 
良血馬、ハイレベル世代、大レコードの経験、そして代表産駒がオークス馬…。
ただよく似たこの2頭は、地味な存在として語られる。
クラシックを負けたチャンピオン血統が故の肩身の狭さ。
 
クラシックで見せ場止まりだった悔しさを、有馬記念で晴らそうとしたら2歳チャンピオンが復活した。
その後、関東遠征で重賞を連勝したが、次の春までキングヘイロー自身に春は訪れず…。
 
勝負弱いという印象が燻る。お互い宙ぶらりんのポジション。
そんな中、キングヘイローがマヤノリュウジンをGⅠに送り込んで、流れが来ているとも思った。
 
才能の見せ時を心得ているのか?
これもボンボンらしいところだろう。
 

 

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