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脇役の血統 マイバブー - メジロマックイーン - トウカイテイオー

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マイバブー - メジロマックイーン - トウカイテイオー
 
日本の至宝。
パーソロン-サクラショウリ-サクラスターオーのラインこそ悲劇に見舞われ、血を今に伝えることできなかったが、2つのドラマチックな系統が21世紀になっても競馬を盛り上げてくれた。
 
22年前の4月、春秋、東西の相違はあったが親仔3代の天皇賞制覇を達成。<メジロマックイーン>
この12月で20年の節目を迎える、奇跡の復活劇。<トウカイテイオー>
 
何も、長距離が得意なわけではない。
中距離重賞で長めの方のレースは合うが、力があるから距離をこなせたというべきであろう。
 
マックイーンは瞬発力勝負が苦手だったから2000近辺では強烈な印象は残せなかったが、同時期に活躍したテイオーはGⅠ勝ちの全てが好時計のものだった。
 
マイバブー系の種牡馬パーソロンは、中距離戦における決め手勝負を得意とし、牝馬にも活躍馬が多かった。
そんなキレの血統から初期にメジロアサマが誕生し、晩年にシンボリルドルフが登場することで日本のホースマンが本格的に「海外」というものを意識するようになる。
 
でも、それはもう昔の話。最後の矢、トウカイテイオーも先日天に召された。
 
トウルビヨン系のみならず、異系と呼ばれるアウトサイダー血統は、競走成績と繁殖能力が比例するとは限らない。
 
目黒記念を逃げ切った者は入障後アクシデントに見舞われ…、
男馬で唯一の芝のタイトルホース、数少ないダービー出走馬はともに去勢されてしまっていた。
 
後の祭りなどと言っては、少し言葉が過ぎるか…。
 
我々は、こんな素晴らしい血統を後世に伝えられなかったことを、すでに後悔している。
 

 

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