予想、回顧、コラム

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

サマーシリーズ注目馬

読了までの目安時間:約 2分

 

スプリント
1位 セイコーライコウ 13pt
このセイコーライコウは、スプリンターズSが新潟で行われることもあってか、そちらに直行の予定。
こうなってくるとCBC賞組と函館SS組が有利。
抜けた存在はおらず、また夏に順調に使われた馬の方がセントウルSでいい結果を出している傾向も、4戦目となる北九州記念で、隔年で登場する上がり馬が勝利した場合、北海道専念組にもチャンスがある。
現状横一線も、数で勝負できるエピセアロームと意外なスプリント適性を示したガルボには、タフに戦える強みがあり、有力候補だろう。

マイルは今年も星を分け合う可能性があり、フル参戦しないとダメ。
中京記念で復活を果たしたサダムパテックが、こちらも秋に備えるということであと2戦は回避。
関屋記念は登録馬だけ見てもメンバーが揃いそうな気配。そこでも好走できそうな馬が、今年も注目だろう。マジェスティハーツはその筆頭か。

2000
1位 メイショウナルト 14pt
メイショウナルトとラブイズブーシェが間違いなく有利。札幌記念にラブイズブーシェが出れば、Mナルトにはぐ有利に働くだろう。
札幌記念のメンバーが強力なことは事前に分かっているから、陣営に自信如何では道内の移動だけかも。
新潟記念が全ての鍵を握る例年通りの流れ。
だから、小倉記念で上位入線した2頭が、またMナルトに先着できるかがポイントとなる。

ちなみに、騎手部門はここまで対象レースで2勝した人がいないので、シリーズチャンピオン候補に跨る騎手にチャンスか。
田辺、和田両騎手が今元気なのでこのまま乗っていきたいが、善臣騎手の存在感はかなり大きい。

 

レース展望2014 競馬&予想コラム   コメント:0

夏の修正

読了までの目安時間:約 2分

 

エアグルーヴとアドマイヤドンに共通項は多い。
母がオークス馬で、一族は押しなべて人気を背負いながらプレッシャーに打ち勝った者が生き残ることも同じ。
特にこの2頭の場合、トニービンの血を引いたサンデーサイレンスの入っていないGⅠ馬であることも特記事項だろう。

ドンの札幌2戦における陣営の狙いは、秋に向けた準備ともう一つ、軌道修正の意味が大きかった。
札幌記念では、古馬と戦う意義を求めたというよりは距離適性と芝のGⅠで通用するかどうかを確認。
一年後のエルムは、ずっこけ粉砕のフェブラリーSで受けた心的後遺症を癒しつつ、立て直しの成果を図った。

早熟のイメージが付きまとうティンバーカントリー産駒のこと。成長力の確認も必要だった。
ベガの3番仔だけ父が違う。
でも、競走馬になれなかったヒストリックスターもそうだが、インパクトではサンデー産駒のステークスウイナーにも引けを取らない。
3歳で札幌記念。ひとつ年上の二冠牝馬に完敗したあの日。菊の後はダートで、という判断を促した。
ドンの姪にあたる今年の桜花賞馬は、GⅠ5勝馬より少しだけ人気を集めてのレースとなるのか。進む道はそのままで。

乗り替わりのエルムS。
そうなった理由を掘り下げるよりは、ドンのことを考えての最善策と見るべきか。
何せ、この450kg台の中型馬はダートのGⅠで既に結果を出していたのだ。
思えばこの馬は、新馬戦はダート使っていた。この賢い馬に今必要なものは何か。

札幌記念でも人馬の呼吸を再確認する必要のある芦毛の二冠馬と共通する、今欲する何かを陣営は見つけ出した。ドンがGⅠ7勝馬となった理由が札幌にある。

 

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新馬回顧 10

読了までの目安時間:約 2分

 

競馬は無事に開催。土曜日の札幌、新潟の芝1800では、それぞれ良血馬が勝利。
ハービンジャー×Dムードの牝馬。札幌で断然支持のフローレルダンサーは、直線完全に逃げ切り態勢に持ち込んだシンギングローゼズをゴール前猛然と追い詰め、寸前のところで差し切った。母の姉パートナーと適性は同じか。

稍重の新潟も着差は同じくクビ。こちらも楽勝態勢の馬を差し切ったが、直線の長さもあってか人気のダノンリバティは余裕のある勝ちっぷり。カメハメハ産駒の大型馬。じっくり仕上げたい。
新潟では同じ馬場で1400戦が行われ、バリアーモが接戦をモノにした。アルフレードの姪。
何とか開催にこぎつけた小倉では、稍重馬場で芝1200M戦を時間通りに施行。エンパイアメーカー産駒のタムロダイチが最後は抜け出し快勝した。

雨の影響は大きかった日曜日。
小倉は直前の雨で稍重に逆戻り。1800戦快勝のダノンメジャーは、その名の通りダイワメジャー産駒。母が仏産で馬場適性も影響したか。この距離が合いそう。
1200逃げ切りのデイドリームはプレイアンドリアルの半妹だが、Aムーン産駒でケイティーズ系の同族配合馬。体質と気性の不安から、脚質転換は難しいか。

新潟も稍重。カメハメハ×アスクデピュティのミュゼスルタンが、上がり勝負をロスなく内から伸び、人気のディープ産駒を抑え込んだ。馬場も味方した。
札幌は芝の1500が、またしても父ハービンジャーで母ハッピーパスというカービングパスが、クビ差捉えての新馬勝ち。これは藤沢厩舎の牝馬。きっとズブい。
ダートで勝ち上がったスマートボムシェルは、奥行きがありそう。

 

レース回顧2014   コメント:0

レパードS -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

ローウィーラー騎手がこういう先行タイプに有利なコース形態であることを理解していたかはともかく、逃げそうな馬を抑えさせてじわじわペースを自分に有利な方向へ持ち込んで、また最後にひと伸びさせた。
色々な国の競馬を知っていたとしても、簡単に差しの決まらないこのダートコースの常道に従い、無敗馬だからといって重賞でいきなり結果を出したわけだから、馬も人も立派なものである。

まあ、外を回ってアジアエクスプレスを潰しに掛かった人気勢の挫折感たっぷりの直線も手伝ったのだろうが、クライスマイルなんて言う名前の馬が2着に来るなんて、完全に勝ち馬のレースだったんだなと思わせるところがある。

復活を果たしたアジアエクスプレスだが、出来は本来のものではないだろうし、第一新潟が合っているという感じの体つきをした馬でもまたない。復活待ちの慎重を期した読みがアスカノロマン推しの評をより増幅させていったのだろうが、決してその見解を嘲笑うような結果だったとも思えない。

そもそも、これは前回期待された結果であり、この誰も不思議に思わない復活走は、口に出してすぐ撤回するのも何だが、当たり前のことをただ自然な環境で目撃しただけの話である。みんなが知っているアジアエクスプレスが、ただダートを走った結果が目の前に現れただけのこと。

メンバー中最高の馬体重で、また恐らくは下から数えた方が早いほどの出来でありながら、モタモタというほどの4角から直線にかけてのスパートではなかったから、それは素晴らしかったが。
まあ、前回揉まれた効果もあったということだろう。ブリンカーの効果を確かめられる程、馬が全力の勝負をした競馬ではない。

ただし、これだけは間違いない。差した方がいい。
勝ちに行くというより、外枠の利を活かした騎乗で、当然馬の集中力が増すような準備を抜かりなくして臨んだ前回よりは多少なりとも走りやすい競馬ではあったものの、先行策をとってもっと強い相手に勝てる程万能脚質ではないだろう。ゴール前の方がよく伸びていたし、相手が完全にお手上げになっていた。

成長力を示した結果とも断定は出来ず、小回り適性の証明にもなっていないからどう捉えるべきか難しい部分もあるが、3歳いっぱいは大丈夫だろうし、何より芝を使った反動が気にならない程度のところまでなくなってきたことを確認できたのだから、よしとするか。
課題はまだ残る。無論、他の14頭も同じである。

 

レース回顧2014   コメント:0

レパードS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

微妙な要素が満載だ。
まず、土曜日に台風が上陸しそうな状況であるということ。日曜日には新潟近辺でも影響を受けそうだから、よほど進路が変わることのない限りは通常開催は五分五分。

そして、アジアエクスプレスという存在。扱いにくさ◎。常識的に考えて、少なくともこの中にいる重賞馬との力関係は比べるまでもない。
ただし、切りの数的根拠はある。
快走したオキザリス賞の走破時計は1:37.9。2歳馬としては、特段遅いわけでもない数字なのだが、前回の大凡走時は、それを0.2更新したのみの1:37.7。
無論、彼なりに力を出し切ったというレースではなかったのだが、少なからず早熟の弊害が結果に表れたものだとするなら、これ以上の時計更新はなかなか厳しいとも推測できる。距離延長をどう見るか。

あと一つ不安は、ダート戦線の世代レベル。ジャパンダートダービー(JDD)でゴール前接戦を演じた馬が2頭出てきたが、恐らくその時と似たような含水率の高い状態での競馬となるだろう今回は、適性面でのアドヴァンテージはある半面で人気になったらどうなるかの疑問が残る。
大樹の陰に隠れてマイペースでという図を想像できるが、みんなで好時計を作った競馬の後。
過度に期待するのが危険な4、5着馬であることも頭に入れておかねばならない。戦前の段階では、決して抜けた存在はないという見立てが妥当なところか。

だが、アジアエクスプレスの秘めたるもう一つ上の底力であり可能性というものを、早くも出世レースと認知されているレパードSで軽視するのも何だか筋違いのような気がする。
ほとんどが前走1000万勝ちの馬というレース結果であるが、ここから交流戦を含めたGⅠ競走を制した馬がもう3頭輩出し、もれなく路線の中心的存在へと成長。
ボレアスはJDD2着後の参戦。インカンテーションにしても、先日のエルムSで復活の気配を見せた。
その器にあるかを、上がり馬との兼ね合いで絶対的に実績のある馬よりも晩成型の多いダート戦では、これから走りそうな馬の方が有利なのはあくまで常識的な傾向であり、アジアエクスプレスのような規格外の馬にとって不利な要素とまでは言えない。

非常識なローテーションからリズムを崩すことは、若駒でなくてもよくある話。
まあ、神風が吹いても吹かなくも、彼自身に速く走ることへのプライドが残っているのであれば、天も味方するような気はしなくもない。
一点。馬場に関係なく、時計面での進境は示さねばならない。ただ、距離が伸びると自然と速さで勝負する形になるから、皐月賞を2分丁度で乗り切った力を見せられたら、直線独走もあり得る。

時計勝負で増々好走要因が揃ったレッドアルヴィスと前年覇者の半妹スピナッチが本線。
ダート戦なので、オールウェザー的要素が反映された平穏な決着になると考える。

 

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