レッドリヴェール、フォーエバーモア、クリスマス

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

牝馬の国

読了までの目安時間:約 2分

 

競馬は牝馬に支えられているのだということを改めて認識させられた。
先週も今週も、その牝馬のレースが面白い。
 
今年の2歳女王に輝いたレッドリヴェールは、案外ハープスターよりバックボーンがしっかりしている。
ステイゴールドのやや不安定な性質を補完する意味において、ヘイローの母で、また5代母でもあるコスマーの4×5のクロスがよく利いている。
更に、その甥にあたるノーザンダンサーの血が3本クロスしており、まるで狙いを定めて配合されているかのような印象も受ける。
 
もしかすると、ステイゴールドをつけて黄金配合以上の新たな可能性を見つけ出そうとしていたのか?
エルコンドルパサーにも通ずる多重クロスの妙。
もしもこれが牡馬だったら…。母になってからの成功も十分期待できる。
 
ベガの孫が強烈な末脚を繰り出し、ジャスタウェイの近親にあたるフォーエバーモアは小倉のレコードホルダーを正攻法で追いつめ、あわやのシーンを演出。
その次に入ったのは、もしかしたら1600でも短いかもしれない配合の函館王者クリスマス…。
競馬はやってみないと判らない、の決定版にみたいなこのレースの掲示板は、勝ち馬の血統力が生みだした結果なのかもしれない。
 
愛知杯にも、ディープ牝駒の傑作・ジェンティルドンナと同じくリファールのクロスを持つスマートレイアーや06年有馬記念で連対を果たした2頭の半妹などが出走。
エリザベス女王杯も隠れた良血馬の品評会のような趣であったが、血筋が時に実績を上回る波乱を生むのは、彼女たちがいるからだ。
その血脈が日増しに繁殖入りする日本競馬界。
この名血牝馬がいるうちは、未来は安泰だ。
 
 

 

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一本槍のGⅠ戦記

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ジャスタウェイ
今でこそ英気を養っているが、昨年秋の毎日王冠以降コツコツ使われること9戦目。
その秋の天皇賞で我々が目撃したパフォーマンスは、後のJC優勝馬を全く相手にしなかったという点にだけ着目しても強烈だった。まさに歴史的一戦と呼ぶに相応しい競馬。
好位抜け出しも何度か試して、中山や2200Mなど色々な条件に挑んではことごとく人気を裏切ってきた。
 
戦前は3戦連続の2着。イマイチ君の完成形が、ついに大一番で披露されると思っていたら…。
槍の強みは、自分の形で勝負できること。
だから、このレースは自分のやりたいこととみんなにお願いしたいことが同時に叶った一戦だったのである。
驚異のポテンシャルは父も秘めていた。信じがたい末脚の源を辿れば、血の物語に収束する。
 
クロフネサプライズは武豊が乗ってから一貫性が出た。
出来れば先手は取りたくない…。でも、チューリップ賞を逃げ切ってしまったがために、本番も逃げるしかなくなってしまった。
一方で、ハクサンムーンは強くなった。高松宮記念で坂をこなしてみせた後、一叩きされてから重賞2連勝。
成長の証は、ロードカナロア退治で証明できたのだが…。
 
ともに本番では相手が上回った。逃げ馬はやっぱり辛い。トウケイヘイローも香港Cは2着だった。
 
デニムアンドルビー
出来ることとできないこと。
いい位置はとれないけど、直線が長ければいい脚を使ってくれる。
いいところだけを見て…。
ジャパンカップはフィリーズマッチレースになった。
いつもより遅い時間から始まった夕刻の華やかな宴。よく頑張った。悔しいけれど…。
全てはここから始まると信じたい。
 

 

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新馬回顧 12/7・8

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土曜中山は3レース。
①ダート1800を勝ったチャンスメイクは、パイロ産駒。ただ、底力のある牝系ということもあってか渋とく伸びるタイプ。混戦向きか。
②唯一の関西馬で外国産馬のナンチンノンが楽勝したダート1200。エーピーインディ系の父パレイディングは無名に近い存在だが、この馬の活躍次第で評価も変わってくるはずだ。
③1600戦は、2歳戦線の現状を示すかのような牝馬による上位独占。人気のエクセレントビューは、祖母ファイトガリバーのチチカステナンゴ産駒も、牝馬らしい決め手を持つ。総合力も上位だったので、2勝目も近いだろうし、第一冠になんとか間に合わせたい才能だ。
 
阪神
1200はサクラドラジェの逃げ切り勝ち。サクラプレジデント産駒は前向きなタイプが多い。
ダート1800を逃げ切ったサンライズブルーは、他馬がモタモタしていたのもあって楽に逃げ切り。
安田隆行厩舎。大事に育てていきたい。
 
日曜
中山2000では、クインズチャイルドが苦しいところから抜け出してきてスーパーハリケーンの末を封じ込めたところがゴール。
スローだったから、才能を出し切れなかった馬もいただろうが、クラシックまで届きそうな馬はいなかった。

牝馬戦は、ロブロイ×リングレットの良血フォワードカールが穴をあけた。
 
阪神
少数精鋭の1800戦は、ダンスパートナーの近親ブルーフラッシュが2番手から抜け出し快勝。スウェプトオーヴァーボード産駒だが、重厚感もあり好素材。

中京で派手に勝ち上がったヤマノウィザードは、松山騎手とともに路線に乗ってほしい。
今週の新馬は、バカニシナイデヨが締めた。社台の名牝系出身。
 

 

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ダート路線復習・展望

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これから佳境を迎えるダート路線。
まずはレース回顧から。
 
フェブラリーS
実績不足も人気に推された4歳馬2頭が飛び、GⅠ実績と上昇力で上回る古馬陣が台頭。強い8歳世代が2着。3~9着までを7歳馬が埋めた。勝ったグレープブランデーは5歳。彼らより決め手で上回った。が、レース後すぐ休養へ。
 
JCD
キレ味、上昇力、GⅠ実績はグレープもベルシャザールも似たようなもの。ただし、スペシャリストというよりは、この形ならの勝負を制した分、今後じれったい季節が続くことも推察される。
レースレベルは高く、負け組はすぐに巻き返せそう。
 
地方主要競走
ホッコータルマエとエスポワールシチーがフリーパスをフル活用したかのような交流GⅠ。
牝馬重賞5戦5勝のメーデイアと、JDD7馬身差圧勝のクリソライトが登場するも、JCDは見せ場なし。地方よりは差しが決まりやすいのが、ちょっと残念。
 
短距離
高齢化問題は深刻。笠松の女王・ラブミーチャンは意地を見せて重賞を制したが、エスポとともに引退。
テスタマッタ、セイクリムズンも7歳なので、ノボ軍団の再来も…。ドリームバレンチノが少し顔を出してきたが、今6歳で明けたら7歳…。
 
東京大賞典展望
JCDの結果を見てしまうと、2、3着のどちらか…。それに反抗できそうなのは、
ローマンレジェンド
ニホンピロアワーズ
ソリタリーキング
くらいか。
 
フェブラリーS展望
ホッコータルマエは今年パスしていたし、引き続きベルシャザールに有利ではあるが、使える脚が短いという可能性も。
JCDとの出し入れを考えると、みやこSの1、2着馬は巻き返せるかも。
上がり馬も要警戒。
 

 

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朝日杯FS展望

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重賞馬は1頭のみ。それも牝馬。
京王杯、東スポ杯の勝ち馬はともに出てこず、京王杯組に関しては3着以内の馬がみなパスしてきた。
一体どうなっているのか?ひとまず、有力馬と呼べるだけの才能は数頭登録してきたので期待したい。
 
プレイアンドリアル
個人的には、世代ナンバーワンだと思っている馬。きっと、岡田さんもだ。
前走は、ハープスターに完敗したことで競馬を知ったイスラボニータ相手に、接戦を演じてレコードタイ走。
完成度では、当時のコスモバルクよりずっと上だろう。
 
アトム
もう一頭のJF優勝候補にレコード決着の末、こちらも追い越せなかったわけだが、新馬勝ち直後に重賞馬に挑んでの2着。
西のチャンピオン候補筆頭。坂はこなしているから、レース間隔が焦点。潜在能力は相当なもの。

ショウナンアチーヴ・ワダチ
ショウナンカンプ産駒が揃ってこの時期に、それも完全なスプリンターでないことを証明しつつ、2勝目をあげたこと自体驚きだ。
完成度はともかく、末脚勝負では出番ありか。
アチーヴはスピード型だろう。
 
ミッキーアイル
2戦1勝。1:32.3で走破したディープインパクト産駒。中山という障壁が消える前に何ができるのかが課題。抽選待ち。
 
モーリス
やっぱり登録してきたが、如何せん約1/3の抽選をくぐり抜けねばならないからそれが全て。能力は上記の5頭に劣らぬものがある。
 
ベルカント、JFと重複登録しているトーセンシルエットなど、牝馬の方が重賞キャリアがあるから、比較の難しい一戦。
 
ネオヴァロン
ハイアーレート
ピークトラム
ルミニズム等
気になる1勝馬もいるのだが…、実に悩ましい。
まだ時間はある。
 

 

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