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血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

最後の一花 ダンツフレーム(前)

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00年6月。函館ダート1000Mから始まった物語。
ブライアンズタイム産駒で、芝・ダート・距離不問の馬。
ただ、少し昔気質の空気も醸し出していた男。
この頃から芝の高速化が進行していく。

折り返しの同条件の新馬を勝ち上がり、秋の阪神のオープン特別を2連勝。
いち早く翌春に照準を合わせ、きさらぎ賞から再始動。アグネスゴールドの2着。
初戦ではマイネルジャパン、2戦目で競り勝ったのがタシロスプリング。
ライバルは当初から骨があった。

叩き2戦目のアーリントンCを辛勝後、皐月・ダービーに挑戦するもともに2着。
以降、4-5-5-休-4-2。
相手は強かった。
アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、アドマイヤコジーン…。彼らは種牡馬としても成功。
ちょうどこの頃からだったか、サンデーに歯が立たなくなってきたのは。

苦戦中の5歳エアシャカールだけとなった宝塚記念。
後に大活躍するツルマルボーイやローエングリンもここでは脇役。1番人気。
ただ、ジャングルポケット直前回避の影響か、通常土曜でもその週に行われるGⅠの馬柱が競馬面のトップを飾るものだが、この時は当日の福島メインがGⅠを裏一面へ追いやった。

レースはローエングリンが気分よく飛ばし、三分三厘から仕掛けてツルマルの追撃をしのぎ切る王道の競馬で快勝。
藤田伸二、武豊、河内洋。
まだ20代そこそこだった福永も池添もこの馬に跨り、GⅠ馬を知った。
名手にも支えられた競走生活。

デビューから2年後の絶頂。が、この後は右肩下がりの軌道を描いてゆく。
終わりの始まり。
常々思う。勝負の世界は厳しいと。

 

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