宝塚記念、2億円おじさん

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

サマーグランプリメモリアル

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みんなが楽しみにしていたレース。
もっと語りたい。

有馬記念ほどトリッキーなコースではないから、劇的シーンというよりも予想されたようなマッチアップが今まで実現してきた。

グラスワンダー×スペシャルウィーク
メイショウドトウ×テイエムオペラオー
アドマイヤムーン×メイショウサムソン…

1強の歴史は古くからある。
シンザン
ハイセイコー
メジロマックイーン
ビワハヤヒデ
マヤノトップガン
ディープインパクト
オルフェーヴル…

ただ、最も熱かったのはこのレースだろう。

03年、第44回。
これはアグネスデジタルからヒシミラクルへの転がしを見事に成功させた、謎のおじさんの登場したレースである。
現調教師・角田騎手におめでとうと言わしめた、競馬史に残る奇跡の競馬。

前年の春秋グランプリホースに、前述の天皇賞馬2頭。
後にGⅠ馬になるツルマルボーイ・タップダンスシチーは、ここでは脇でいい仕事をし、史上初の3歳クラシックホース参戦でレースを賑わせたネオユニヴァ-スは、直線力尽き…。

GⅡ大将も、ダート2大タイトルを持つ馬がそれぞれ出てきたこともお祭りレースらしいし、この時逃げたアサカディフィートは、4年経っても重賞を勝っていた。

日本に存在する全てのタイプの名馬たちが、その多種雑多すぎる個性を出し合い、皆を興奮の坩堝へと誘った。
2億円おじさんは除き…。

ときめきのサマーグランプリは、この時から始まった。
以降、15頭以上で7回行われ、それまで4回しかなかった多頭数でのレースが幾度も名勝負を生んできた。

夢のグランプリに新たな時代の到来を告げたターニングポイント、とも言える。

 

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