ぶれないことで持ち味を発揮するGⅠ血統

血統を語る、競馬予想ブログ「ぶらっと競馬場まで」

勝負の血統 リボ-系

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安田記念はストームキャットの肌に、リボ-の血を持った馬がワンツー。
ダービーも、勝った馬は母父ストームキャットで、プチブームと化している。
有用なスピード能力を伝えるが、日本ではスピードタイプが大半で、それはワールドスタンダードでもあるから特別な効果があるというわけではない。

キングメーカーながら評価しきれない血のある一方で、ぶれないことで持ち味を発揮するGⅠ血統がある。
リボ-系だ。

いつの時代も直系ではなく牝系に入ることで、凄まじいまでの底力を発揮する。
不器用すぎて、直系ではなかなか活躍馬を送り込めないでいるが、ストームキャットと同じく、母方から一定以上の影響力を及ぼすことで存在感を示している。

最大の武器は、勝負強さ。
ショウナンマイティが、リボ-系の傑作アレッジドの4×3の濃密なクロスを持ち、一歩間違えれば破壊力より先に、走る気が暴走してしまわないかと気になってしまうほどだが、なんとかいい子をしている。
おかげで、不利もあったが、また2着という結果に…。

気難しさで嫌われることの多い系統。
リボ-自身、晩年故郷に戻れなかったのは、飛行機に乗せてもらえなかったから。
よっぽどである。

メイショウマンボは、スズカマンボとグラスワンダーがリボ-の血をそれぞれ持ち、マイルC馬の父スズカフェニックスも母母父はアレッジド。
皐月賞馬も祖母のスターバレリーナの父リズンスターがリボ-の血を引く。
フェノーメノもグレープブランデーも…。
サンデーの血の次にGⅠで必要な血なのである。

リボ-が生まれたのは1952年。
主流系統の裏で、狂気のマグマが今も沸騰している。

 

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